小建中湯

胃腸が弱いので、桂枝人参湯に続いて今回は小建中湯を処方してもらいました。

そこで小建中湯について調べてみました。

  • 古方派の補気剤。
  • 膠飴という水飴を用いることで、消化しやすく胃腸の弱い人になじむ。
  • 甘みがあって飲みやすく、小児の虚弱体質の改善によく用いられてきた。
  • 膠飴を用いた処方では、大建中湯や小建中湯が有名。
  • 温法(温熱薬を用いて裏寒を解消させる治法)で使われ、その中の温中散寒という中焦の寒証に対する治法で小建中湯や大建中湯が使われる。

 

小建中湯の配合生薬

大棗

  • 「なつめ」という食材のこと。
  • 食品として購入できる生薬の一つで、料理や中国茶でもよく使われている。
  • 薬性は強くなく、甘みがあるため、飲みにくい漢方薬の味を飲みやすくする補助的な目的で使われることもある。
  • 甘さは脾の気を補う働きをし、たかぶった気持ちを緩める作用がある。
  • 甘い果実は心血を補う作用があり、気が頭部、腹部に急激に上昇して起きる不安、不眠、焦燥感などを落ち着かせる作用がある。
  • 甘いものが食べたくなる気分では心血が虚している可能性があるため、砂糖に走らず、良質な果実を摂取したい。

芍薬

  • 中国では血を補う白芍、流れを良くする赤芍と区別されているが、日本で使用されている芍薬は皮を完全に除去しないで使用するため、中間的な作用を持つとされている。
  • 白芍は補血、赤芍は駆瘀血・清熱に優れている。
  • 芍薬の補血作用は血の絶対量を増やすというより、「血の少ない部位に血を集める」という局所の血不足の解決に優れている。
  • 強く収縮して痛みがでている筋肉を弛緩させる作用がある。
  • 腸管や尿管の壁も筋肉でできているため、腹痛や尿路結石の痛みにも応用できる。
  • 痛みの箇所が血虚になっている時には効果が期待できる。
  • ただ、芍薬は甘草と組み合わせないと筋弛緩効果が全く発揮することができない。この薬理作用は「ブレンド効果」と名付けられている。
  • 感情の調節作用の補佐もある。
  • 怒りの感情の処理やそれに伴って生じた身体の筋緊張を緩和することもできる。

膠飴

  • トウモロコシやイモ、コメなどのデンプンを粉末にし、麦芽汁などで飴のようにした、とても甘い生薬。
  • 分解された糖質のため、吸収が良いのが利点で、胃腸虚弱の人に適している。
  • 脾の気を補い温め、肺を潤わせる働きを持ち、体力や気力を回復させる。
  • 疲れやすい、食欲不振の改善に使われる。
  • また甘みには筋緊張を緩める力があり、胃腸が弱く、冷えで起こる腹痛に特に効果を発揮する。
  • 他に咳や息切れなどにも使われる。

桂皮

生姜

甘草

参考 生薬と漢方薬の辞典 基礎中医学