腎兪

主治
  1. 腎臓疾患 腎臓炎、蛋白尿、腎盂炎、萎縮腎、腎臓結核など
  2. 膀胱疾患 膀胱炎、膀胱結核など
  3. 生殖器疾患 淋疾、梅毒、尿道炎、無精、陰萎、子宮内膜炎、膣炎、付属器炎、不妊症、月経不調など
  4. 神経系諸疾患 神経衰弱、ヒステリー、精神病、血圧亢進症、脳溢血、半身不随、小児麻痺、神経痛など
  5. 消化器疾患 消化不良、食欲不振、腸炎、下痢、嘔吐など
  6. 呼吸器疾患 肺浸潤、肋膜炎などには患側の腎兪に反応を出すものが多い
  7. その他 心臓病、眼底出血、弱視、中耳炎、喘息、遺尿症、副腎機能障害、糖尿病
参考
  • 腎兪は腎を治する所
  • 募穴は京門
  • 腎は先天の原気を宿るところであって精と志を蔵し、精力の発源地である。生命力を鼓舞し、一身を全体的に強健ならしむるに必須の穴である。
  • 腎兪を強壮にすることは、腎の機能を旺盛にして水毒を除くことにより全身の細胞を活発ならしめる力あることは明白である。
  • 漢法の腎のうちには副腎をも含んでいると見るときは、副腎の機能が旺盛にならば全内蔵が刺激され鼓舞されて全体的に強壮に赴くということがうなずかれるのである。
  • 腰部では最も運動する所であり、腹腔内臓、下肢の違和、疾病の場合にいずれも痛み、圧痛、無力感、屈伸不能、倦怠などの自覚症状が現れるところである。
  • 特に下腹部内臓の腎臓、膀胱、生殖器、大腸、直腸などに起こった異和は腎兪に現れることが多い。
  • 東洋医学では生命力の根源であり、生殖作用を主につかさどり、精神機能の一部を分担し、耳や骨に関係し、また水の臓として泌尿器の作用も主ると考えた。腎の虚実の証には全て用いられ効果がある。
  • 婦人科疾患、男子生殖器疾患、勢力減退
  • 腎臓、膀胱、尿道における疾患
  • 肺、胸膜、腹膜などにおける疾患
  • 耳病、心臓病
  • 下腹部、腰仙部、下肢部における神経痛、知覚神経麻痺、運動麻痺
  • 経絡治療においては肝・胆経の虚証の場合は補法を、肺経、脾経の虚実には対経的に、また腎兪を補瀉の要穴として広く用いることが多い。
  • 腎兪周辺の命門は内蔵性諸出血に特効のあるほか、泌尿器、生殖器、腰痛に効く。志室は泌尿器、生殖器、消化器疾患に効果があり、腎兪と共通性がある。京門は腎兪の募穴であり、膀胱の病、腸炎、腰痛などに効くことによってもわかる。
  • 腰背腱膜、脊柱起立筋、脊髄神経後枝、腰神経後枝、腰動脈背枝

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